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心臓血管外科の紹介

1.心臓血管外科とは

心臓血管外科とは、心臓と血管の疾患を対象に外科治療を行う診療科です。閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤(血管内焼灼術(ラジオ波手術))などの疾患を対象に手術を含めた治療を行っております。

また、人工透析内科医師、腎臓内科医師と連携して多くの慢性腎不全患者様の血液透析管理も行っており、透析患者様の内シャント手術、シャントPTA(経皮的血管形成術)なども行っております。

2.心臓血管外科であつかう疾患

3.治療法

下肢静脈瘤について-血管内焼灼術(ラジオ波(高周波)手術)-

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下肢静脈瘤に対してレーザー治療が平成23年から保険適応となり、現在では最新のレーザー機器やラジオ波機器での手術も保険適応となっています。当院では平成24年12月よりレーザー手術を開始し、令和3年4月よりラジオ波(高周波)手術へ移行しております。

下肢静脈瘤という病気について

下肢静脈には筋肉の中を走る「深部静脈」と皮膚と筋肉の間を走る「表在静脈」があり、静脈瘤ができるのは皮膚に近い伏在静脈と呼ばれる表在静脈です。下肢の静脈には血液が重力によって足先へ逆流しないように弁がついていますが、それらの弁が壊れると血液に逆流が起こり、うっ血が生じて血管が拡張し、蛇行することにより、コブができます。これが下肢静脈瘤です。

症状は足の静脈がコブ状になり、かゆみ、皮膚炎、皮膚が黒くなる、潰瘍ができる、だるい、い、疲れる、こむら返り(足がつる)などです。
 

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治療する表在静脈の中に細いカテーテルを通し、高周波の熱により下肢静脈の血管内壁を焼灼し、閉塞させる方法です。以前は標準的に行われていたストリッピング手術は、太ももの悪くなった表在静脈を手術で取り除きますが、血管内焼灼術(ラジオ波(高周波)手術)は血管の中から静脈を塞いで血液を流れなくしてしまいます。逆流を来している表在静脈の機能をなくするという目的は同じです。血管内焼灼術はカテーテルで治療を行いますが、焼灼方法の違いで、レーザーとラジオ波に大別されています。

▶レーザー手術と比べた場合のラジオ波(高周波)手術とは?

1 周囲組織のより少ないダメージ
2 出力コントロールにより、ばらつきなく焼灼
3 7cmごとのセグメント焼灼で、早く均一に焼灼

 

上記の特徴はありますが、最新のレーザー機器やラジオ波機器はいずれも初期のレーザー
より術後の痛みなども軽減されており、より低侵襲となっております。

▶ラジオ波(高周波)手術

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▶ラジオ波(高周波)手術のイメージ

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▶血管内焼灼用高周波(ラジオ波)機器

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足の静脈がコブ状(下肢静脈瘤)になっている方は心臓血管外科外来(木曜日午前または午後)にご相談ください。外来にて診察、下肢静脈瘤のエコー診断を行い、その上で治療が必要かどうか、治療法などをご説明いたします。

4.担当医

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